■千春のお話 |
Part147 母の気持ち |
最近、実家の母の気持ちがよくわかります。 子供の私は好きなように中学、高校、大学、会社、結婚と歩んできました。 結婚を決めるとき、東京と長野は遠いので嫌だなぁ、と母が言いました。 そう?そんなにめちゃ遠くないと思うよ、って答えた私でした。 母の気持ちは考えず、答えたのです。 毎日会っている家族が離れてしまう、大好きな娘は当分帰ってこない(だろう)ってことが、寂しかった筈です。 私自身は結婚して、ここへ来て、やることもたくさんあったし、寂しいこともなかったし。 志鷹の家族に迎えられてとても賑やかな生活が始まったけど、母は逆で寂しくなってしまいました。 そんなことって娘が結婚したら当たり前、通る道だしぃ〜、なんて当時は思っていたんですが。。。 同じではないけれど、あかりが遠くの高校へ行って、 「寂しくはないだろう、のどかと大護もいるし。」 と踏んでいたくせに、全く寂しい。 あかりがたまに戻ってきて、帰る日、帰ってから、めっちゃ悲しい。 あかりの洗濯物畳んだりする翌日も、また悲しい。 まぁ実際悲しんでばかりではないのですが。 先日母に電話してみました。 「私がいなくなったとき、相当寂しかっただろうね?」 「3日間くらい泣いてたわ。。。」 そんなこと聞くの、初めてでした。 そうはいえ、可愛い娘だからずっと側に置いておきたい、とは思わない私。 どんどん可能性のあるつばさを広げて、広い世界を見て、本当にやりたいことを見つけて欲しい。 たまに戻った時は、できる限りのご馳走を作ってあげて、家って良いなぁって思って欲しいと思います。 ゼンゼン思ってなかったりして(笑)。 可愛い子には旅をさせろ、の旅は度ではないか?と思う私。 どっちが本当なんでしょう? 来年はもっと寂しがる予定の私です。 行かないでぇ〜、ってのどかにすがらないよう、頑張らなくっちゃ! |
目次 |